7月26日本日の日本経済新聞、田村正之さんの記事「点検 新規投信」
 
以下引用しよう。
 
「新しい投信」ばかりに注目すること。歴史を振り返ると結果的に“高値づかみ”に終わったケースが目立つ。
 新規投信は結果として高値づかみになりやすいという指摘はこれまでもあった。その時々の話題のテーマが対象ということは「裏返せばすでに人気化し高値圏にあるものに投資すること」だからだ。
 グラフAで今回対象に選んだ投信全体とインデックスの差の平均を求めて年度別にみると、00年度を除き指数をかなり下回った。投信の成績(基準価格)は運用コストである信託報酬(例えば海外債券の積極運用型なら年1.3%前後)が引かれた数字だ。
 ちなみに純資産上位は各年度ともすべて市場平均を上回ることを目指す積極運用型投信。「販売会社は、手数料率が高い積極運用型の方に力が入る」(大手運用会社幹部)という面がある。コストが低いインデックス(指数連動)型投信はゼロだった。」
 
ほとんどコメントを追加する必要は感じないが、蛇足しよう。
例えば投信選択にモーニングスター社の投信検索サイトを利用し、過去の投資リターン、手数料コストなどを点検して選ぶ方々は、個人投資家としてはかなり金融・投資リテラシーのある層だ。
 
それでも非常に根強い選択のバイアスがあって、過去3年、5年の期間で最も投資リターンの高い投資信託を選ぶ傾向があると思う。 過去3年、5年リターンが高かったことが、次の期間も高いリターンを生むと期待するのは果たして合理的だろうか?
 
私達はコインを投げて5回続けて表が出たから、次も表の確率が高いと予想することが、全く非合理的であることを知っている。
 
投信選択でも過去5年リターンが高かったから次の5年も高リターンが期待できると思う人は「トレンド志向のバイアス」に捉われているだけだろう。
 
「じゃあ逆に過去5年間リターンの悪かった投信を選べばよいか?」
 
それほど単純ではない。それはコインを投げて5回続けて表が出たから、次は裏の出る確率が高いと考えるのと同じで、同様に非合理的な選択だ。これを「逆張り志向のバイアス」と呼ぼうか。
 
「じゃあ、どう選んだら良いの?!」
それはまた後で。