今週月曜日に掲載された「民主党は潔く分裂して出直せ」(日経ビジネスオンライン)、編集デスクがトップ掲載してくれたおかげ様で、アクセス件数も当日のトップになったが、毎度楽しみにしている「読者コメント」が1日経ってもアップされなかった。
 
担当の副編集長にお尋ねしたら、「すいませ~ん。担当の私が直後から出張でコメント掲載が遅れました」とのこと。本日朝に掲載され、37件コメントが載っている。本ブログをご覧頂いている方でも、コメントを寄せてくださった方々がいると思う。御礼申し上げたい。
 
ビジネスオンラインに寄せられたコメントは、予想外に?総じて冷静、理性的なものが多く、書き手としてはやはりちゃんと読んで理解してくれる方々がいることは嬉しい。
 
偶然、翌日の火曜日に掲載された小峰先生の「『悲惨な弱者』と『巨大な格差』を忘れてはいないか」も、私の論考と共通する主張であると同時に、もっと具体的に来年度の民主党の予算案の問題を指摘している。 
 
小峰先生のメッセージのポイントは「民主党の財政政策は、格差是正を理念として掲げながら、必要な国民負担を先送りするばかりで、政府負債を膨張させ、その結果として世代間格差の拡大という重大な問題を深刻化させている」という痛烈な批判だ。まだご覧でなければ、是非お読み頂きたい。
 
また、私の論考にコメントを寄せた方の中に「景気回復がまだ脆弱なのに、消費税増税なんかしたら景気がますます悪くなって、結局税収も増えないだろう」という趣旨の批判を述べている方がいるが、もちろんそういう事情を考慮せずに「消費税増税一本槍」を主張しているのではない。
 
ちょうど1年前の「もう鳩山首相を諦める?」で書いたように、私は不況対策のために財政赤字を拡大させて景気対策をすること自体に反対はしていない。問題は不況期に景気対策はするものの、経済成長期には財政バランスを回復するような調整が行なわれない結果、財政収支が長期にわたって構造的に赤字になっている。この不均衡を正さないと、「日本政府丸は沈没する」と言っているのだ。
現状は「明日からダイエットとエクササイズを始める」と毎日言いながら、飽食を繰り返しているメタボ君と同じだ。
 
2~3年ほど前だったろうか、民主党のTVコマーシャルで、小沢氏や鳩山氏、菅氏などが乗った船(日本丸)が、嵐の中で波浪にもまれながら、力を合わせて嵐を乗り切るというのがあった。もともとマンガチックなコマーシャルだったが、もはやパロディーか、ダーティー・ジョークとしてしか想起することができない。
(このTVCM、探したらなんとYou Tubeで出て来た!怖いね、インターネットの時代は・・・一度公開したら取り消せないからね・・・以下サイト)