昨年暮れ、12月27日の日経ビジネスオンラインに「民主党は潔く分裂して出直せ」を書いたが、とうとう本当に分裂し始めた。
 
「民主党の小沢一郎元代表に近い若手衆院議員16人が17日、国会内会派「民主党・無所属クラブ」の離脱願を党側に、新会派結成届を衆院事務局に提出した。岡田克也幹事長は同日の記者会見で、会派離脱願を受理せず、16人を処分しない方針を表明したが、党内の亀裂は決定的」(日経新聞2月18日朝刊)
 
ここまで来たら菅内閣が辞職しても、民主党内で政権をたらい回しにすることはもうできないだろう。解散総選挙で仕切り直しするしかないと思う。民主党は分裂しても、しなくても選挙で大敗するだろうが、将来のためにはきちんと分裂した方が良い。
 
分裂して民主党の2009年のマニフェストが「それでも正しい」と思う方々は、どうぞそれを掲げて選挙に臨んでほしい。マニフェストの修正が必要だと思う方々は、きちんと修正したマニフェストを掲げて戦って欲しい。それが本来の選挙というものだろう。争点は当然、社会保障制度と税制の一体的改革とTPP加盟問題、それと経済成長政策だ。
 
自民党もこの3点に対する姿勢を鮮明にして選挙をして欲しい。 かなり議席を回復することは間違いないだろう。その上で政策本位の姿勢で、選挙後にはその3点で連携できる政党とはきちんと連携なり、連立なりして、政策を実施してほしい。
 
そうでなければ、目先の政権維持、あるいは政権奪取のみに目を奪われ、一貫した政策を実現できないでいる今の政治は児戯にも等しいと思う。