参議院議員、田村耕太郎氏の本日のダイヤモンドオンラインに掲載された記事が面白い。
 
 
一部だけ引用しよう。
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日本人「新卒の内定率もとうとう7割を切ったよ」
韓国人「えっ?まだ6割以上が卒業してすぐ就職できるの?韓国は4割台だと思う。TOEIC900点でも就職できない」
中国「それ恵まれすぎだよ。中国は経済が高成長しているけど新しい大学がどんどんできて競争はますます激しい。学生は専攻も語学もすごい勉強しているけどすぐ就職できるのは3割くらいだ。だから皆世界中どこへでも出かけて行って就職を探す」
ブラジル・インド「新卒内定率って何?そんな統計できるの?若年失業率なら3割から4割の間かな?」
アメリカ「まだ7割近くがそんなことしてるの?インターンもさせずに雇うの?学生もインターンせずに会社に入るっていうのは、同棲もせずに結婚するのと同じか?」
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弊著「ラーメン屋vs.マクドナルド」(新潮新書、2007年)に書いた「希望を語る大統領vs.危機を語る総理大臣」の章で書いた日本人の「危機感駆動型」類型と同種の問題の指摘だ。
 
記事の最後にある世論投票をみると、圧倒的に多数(79%)の読者が「日本人は自虐的だと思う」に投票している。そういう自己認識もあるのだが、そう感じる心は制御できないということだろう。
 
抗鬱剤の国民的な投与を実施したら、どういうことになるだろうか?という空想をしてしまう。それが最大のデフレ解消策、景気刺激策になったとしたら、経済学者やエコノミストの語る経済政策論は一体なんだったんだ、ということになる。 そこでまた自嘲しちゃったりして・・・。