親しい友人(女性)がiRobot社の自動掃除機ルンバ(Roomba)を買って使ったところ、「これは優れモノです!」「掃除のサブのつもりで買ったが、今やメイン」「吸引力も問題なし」とオリガミ付きの評価だった。そこで女房の誕生日祝いに「買いましょうか?」と誘ったところ、「では買って」となり、東京の我が家にルンバが導入された。
 
早速使い始めた。やはりこれは優れものだ。四角い隅や、壁と床の隙間なども、「鞭毛」のような細いはけでほこりをかき出して吸い込む。数畳の部屋は20~30分できれいになる。畳の部屋も絨毯の上も大丈夫。吸引したごみを捨てるのもお手軽。
 
ちなみに福島原発で高濃度の放射能で汚染されているエリアで今利用されているのも、iRobot社製のロボットである。
 
日本でも原発放射能事故に備えて事故対応のロボット開発プロジェクトがあったそうだが、「原発は絶対安全ななだから、そんなものいらん」という姿勢が強くて、実用化の日の目を見ぬままお蔵入りしたそうだ。まことに技術を伸ばすのも、殺すのも人間だね。
 
日本は保有台数で世界1の産業用ロボット先進国だから、家庭用ロボットの開発、普及で世界をリードしても良いのじゃないかと思うが、アイボーなどを開発したソニーはロボット部門に見切りをつけて数年前に事業売却してしまった。2足歩行ロボットでホンダのアシモは世界的にも有名だが、家庭用ロボットに二足歩行が必要とは言えない。
 
もっと機能特化して、お安い値段で便利なロボット家電製品を開発・供給してほしい。
ルンバ、正直言ってこれが日本メーカーの開発でないことが私は残念に感じる。
どうも最近の日本の家電メーカー、柔軟かつイノベーティブな開発能力・意欲がしぼんでいるのじゃない?
液晶、ビデオカメラ、デジカメ、カーナビなど次々と新商品を開発して世界に送り出した勢いを蘇らせてほしい。
メーカーの方々、がんばってください~。