昨年暮れに癌(食道)と診断され、療養していた先輩教授が無事に回復、復帰し、快気祝いの小宴を昨晩した。
 
私も55歳、年齢とともに癌リスクは高まる。せっかく資産形成に成功し、「さて悠々自適の老後を楽しむぞ」という矢先に「癌!手遅れ・・・」となったのではもともこうもない。癌リスクについて考えよう。
 
まずは信頼できる専門医のお話
中川恵一(東大医学部付属病院放射線科准教授)  「公研」2012年9月号から
「今はがんは不治の病ではありません。全体で6割、早期がんなら9割以上が完治します。」
だだし・・・・
「早期がんが症状ではわかりません。早期の肺がん、胃がん、肝臓がん、大腸がんも一切症状は出ません。つまり、がんによる症状が出た時は、少なくとも進行がん、場合によったら末期がんなのです。
ですから異変を感じてから病院に行くのではダメなんです。
症状がないうちに、1年に一回定期的に検診する。つまり、早期発見とは、がん検診の結果です。」
 
また喫煙が肺がんなどのリスクを高めることは常識だが、飲酒もがんリスクを高めることはあまり知られていないので、その点について、同教授のお話は以下の通り。
 
「私のような酒飲みは、放射線被ばく量(による発がんリスク)で換算すると、500から1000ミリシーベルトに相当します。タバコは2000ミリシーベルト以上です。タバコを吸いながら、原発事故の被曝が怖いなんていうのは、ちゃんちゃらおかしいということになります。」
 
ということだから、今後は喫煙している人を見たら、受動喫煙リスクにあなたは巻き込まれるわけですから、「放射能汚染物質をまき散らしているのと同じ!」という冷たく厳しい視線を向けることにしよう。
 
また飲酒によるがんリスクについては以下のサイトが詳しい。
引用:「WHO世界保健機関)の評価(2007年)では、飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌の原因となります。また、アルコールそのものに発癌性があり、少量の飲酒で赤くなる体質の2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人では、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドが食道癌の原因となるとも結論づけています。」
 
というわけで、がんリスクについて考え直し、大学の健康センターで専門医にアポをとってどこで、どういうがん検診を受ければ良いか、アドバイスを頂いた。
まず、年に一回行われている大学の健康診断ではがん検診項目は、ほとんどないことが分かった。
これは企業などでやっている定期健診でもほぼ同様のようだ。
つまり定期健診ではがんの早期発見はできない。
 
そこで今秋から紹介された以下のクリニックで、人間ドックの基本コース+各種がん検診(オプション)を行うことにして、さっそく予約を入れた。
 
こんなことをしているうちに、健康管理も資産形成も同じだと悟った。先を読み、信頼できる専門家の情報とアドバイスを得て、リスクに備える、ということだね。もちろんリスクを全部回避するのではない。酒のない生活なんて味気ないから、飲む(=リスクテイクによるリターン向上)、しかしリスク管理は怠らない(=定期的ながん検診)というわけだ。
 
みなさんもがんリスク考え、対処しよう!投資も健康管理も、バブル崩壊や病気に直面してから慌てるのが一番の失策だからね。
 
ちなみに、私が予約した検診メニューは以下の通り。左の基本コースに右側のがん検診オプションを、専門医のアドバイスでいくつか選んだ(全部する必要はない)。 
 
本日9月20日の日経新聞夕刊記事
 
 
竹中正治HP
http://masaharu-takenaka.jp/index.html (←ホームページ、リニューワルしました(^^)v)
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