7月にこのブログでちょろっと書きましたが、まとまった論考にしてトムソン・ロイター社への寄稿にしました。本日掲載されました(以下)。
 
 
抜粋引用:「米国経済の中長期的な先行きについては楽観的な見通しを引き続き抱いているが、株式相場は長期的には実体経済の動向を反映しながらも、短期・中期では期待や不安先行で上にも下にも行き過ぎるのが常だ。8月までの株価上昇を受けた米国株の動向については、来年にかけてやや警戒的なスタンスで臨む方が良いと思う。
・・・・ 
注目すべきは、8月30日時点のS&P500の引け値(1632.97)が推計値(1455.61)を12%も上回っていることだ。
・・・・ 
来年の世界経済を展望すれば、中国をはじめとする新興諸国の成長鈍化あるいは失速がすぐに好転するとは予想し難く、米国企業利益の一段の改善を期待させる海外要因は乏しい。米国経済の国内要因のみでEPSの一段の上昇を期待するのはやや無理があるかもしれない。
・・・・ 
総合的に判断して、S&P500に示される米国株価の動向は、来年にかけて現行の水準を中心に上下動を伴いながら良くて横ばい、もしかすると8月2日の高値(1709.67)から10%程度(水準で1538)あるいはそれ以上の反落もあり得るだろう。現局面の投資スタンスとしては、前掲8月16日付のWSJ記事にある次の様なコメントと筆者は同意見だ。
 
「(現在の)投資に関する含意としては、株価の保有比率を増やすよりは次第に減らすことに関心を集中した方が良いかもしれない。あなたが株式を多少でも売った場合、売却資金を他の株式に自動的に再投資してはいけない」
 
もっとも、米国の実体経済が中長期な改善トレンドにあるという見通しを変える理由はなさそうなので、大きな反落場面がもしあればおそらく「買いのチャンス」だろう。」
*****
 
追記:2013年9月16日
Analysis - Fed's underlying message a bad signal for U.S. profit growth
追記:2013年9月30日 WSJ
Earnings Growth for S&P 500 Firms Has Come Close to Stalling
追記:2013年10月12日 WSJ
When Analysts Sober Up.
Between the government shutdown and the budgetary brouhaha, surely Wall Street analysts
have been racing to reduce their forecasts of companies’ earnings for the fourth quarter.
Yahoo finance news
 
By some measures, third quarter earnings season could reflect an unprecedented level of
pessimism. According to John Butters, senior earnings analyst at FactSet, nearly one-fifth of
companies in the S&P 500 (^GSPC) have pre-warned Wall Street that they won't meet
expectations.
As a result, Butters says in the attached video, the profit growth forecast for the benchmark
index has undergone a serious beat down since the start of the quarter, having been cut from 6.5% on July 1st to just 3.0% today.
 
 
イメージ 1
 
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takenakamasaharu/  Yahooニュース個人