農産物価格支持政策の逆進的な家計負担

既にあちこちで引用され始めているが、JCER(日本経済研究センター)が今月発表したこの調査報告書はヒット作だ。 経済政策議論にかなり強い影響力を与えるかもしれない。

消費税の逆進性はことあるごとに、消費税引き上げの反対理由に上げられてきたが、農産物の関税を含む価格支持政策が逆進性(低所得家計ほど可処分所得に対する負担比率が高くなる)ことを問題視する議論は、ほとんど見なかった、聞かなかった。


しかし言われてみればその通りだ!
良い論文とは、こうして目から鱗(うろこ)を落とすものだね。

引用:「本分析は、日本の農業保護が価格支持に偏っていることを確認した上で、それが低所得者層ほど食費支出割合が多いというエンゲルの法則とあいまって、家計負担に逆進性をもたらしていることを、実証的に明らかにした」
 
 
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