Big Mac Index、為替相場にご関心のある方ならご存知の方は多いだろう。
http://www.economist.com/content/big-mac-index?fsrc=nlw%7Cnewe%7C1-27-2014%7C7650068%7C36195128%7C
この指数はビッグマックの購買力で為替相場の理論値(購買力平価)を推計し、実際の市場相場と比較するもの。日本で同じビッグマックが200円、米国で2ドルなら、1ドル=100円が購買力上の為替相場の理論値となる。


これで見ると、ドル円相場の理論値は1ドル=67円で、実際の相場は104円だから、36%も実際の相場は「円の過小評価(割安)」ということになるのだが・・・・

「無数にある商品をマックだけで代表するのはいくらなんでも無理だろう」
ごもっともである。

ただ私の関心を引いたのは次のことだ。
一人当たりのGDP(市場相場換算)が大きい先進国ほど、マック価格も高い相関関係がある(サイトの下段の散布図をご参照)。ところが、日本のドル換算マック価格は$2.97、一人当たりGDPが日本とほぼ同じレンジになる米国では$4.62、ドイツでは$4.98、フランス$5.15、つまり日本のマック価格は先進国の中では異例に安い。
アメリカ人が今の日本に来て、マック店に入り、1ドル=100円ほどで換算すると・・・「おっ、日本のマックってすご安!」と感じているはずだ。

マック価格は他のファストフード(牛丼、ピッザ、各種弁当、うどん、そば等)価格との競合で決まるだろうから、日本のファストフード類の価格は先進国の中ではかなり安いということになるだろう。

これはファストフード業界の競争が日本では厳しいことを意味するのだろうか?
アメリカとの比較で言うと、確かにカジュアルなランチ類の価格は日本の方がずっと安くて質が高いと経験的に思う。
安くて美味しい国、日本ですな・・・(^_^;)
 
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