ディズニー映画「アナと雪の女王(Frozen)」子供たちと見てきた。家族で見るにはちょうどいい感じで楽しめる。
 
北欧の一部を思わせる小さな王国の王家の姉妹として生まれた姉のエルサと妹のアナ、エルサは生まれながらにして雪や氷を自在に生み出す魔法の力を持っていたが、ある日二人で遊んでいる際に誤って自分の魔法で妹のアナの生命を危うくしてしまう。 
 
アナは山に住む岩の精の長老の手で助かったが、姉のエルサはまだ幼く自分の魔法の力をコントロールできないので危険だ、ということになる。そこで王である父の厳命でエルサは自分の魔法を封じ、アナからも距離を置き、閉じこもった生活をする・・・・。
 
以下の映画の一部は、自分の魔法の力を隠し、封じながら育った若き女王エルサが、王国を離れひとりになって、自分の力を解き放つシーンだ(↓)。歌は"Let It Go"
(違法コピー動画も出回っているようだが、これはディズニーの公式サイトからのもの)
 
若い時はこのぐらいの傲慢さと勢いがあってもいいね。
でも最後(ラストシーン)には人の愛に目覚めようね(歌はAn Act of True Love)というのが映画のメッセージだ。わかりやすい(^_^;)
 
自分の秘めた力を解き放つ
もう少し想像の羽を伸ばして考えて見ようか・・・・。
この映画で登場する王女エルサの「魔法の力」は、一般化すると「自分が秘めている他の人にはない力」ということになる。
この要素は、アメリカの物語の中で繰り返し出てくる。例えば、コミックと映画X-MENも超能力を持った子供たちの多くが、普通の人と自分が違うことに悩みながら、その力に覚醒するプロセスが重要なメッセージになっている。
歌ではLADY GAGAのヒット曲、“Born This Way”は、文字通り「オリジナルな自分のままでいいんだよ」という自己解放に覚醒する歌詞だ。 
 
こうした物語要素や歌って・・・「他の人と異なることを恐れずに、自分の持っている力を解き放ちなさい」という価値観がアメリカ社会の基調にあるのだろうと思う。
 
芸能やビジネスでも、強烈な個性のスーパースターを次々と生みだすアメリカ社会の基調には、やはり「人と違うことを恐れるな」という価値観があるんだと思う。 
 
一方、日本のカルチャーは比較すると権威的、抑圧的な色彩が濃いのでは? まあ、そうだね。ただし日本には職人的な価値観、美意識として「極める」という志向があり、それが高いレベルの創作、創造の源泉になっているのだと思う。
 
自己制約からの脱却
何事も学んでスキルを身につければできるようになる・・・と昔は考えていたが、知識としてのスキルの習得と「できる」という実践感覚の間に、大きな溝がある。 「自分にはできるんだ」という一種の覚醒体験を経ないと、知識としてのスキルは実践的なものとして血肉化しない。
 
例えば、学校で何年も英語を勉強しても、実際に英語が使えない人が多いのは、この「できる」という感覚体験を経ていないからだね。どうしたらそれが得られるのか?英語圏で一定期間暮らしてみるのが一番だ。
 
ところが人間は育てられる過程で親や学校で実に様々な自己制約もインプットされる。
例えば、所得、教養、学歴、金融知識すら十分にある人でも、金融資産のほとんどは銀行預金と郵便貯金という方々は日本で多いだろ。
 
「相場物に手を出して儲けようなんて、真面目に働く人間のすることじゃない」
「金借りて投資するなんて、まともな本業のある人間のすることじゃない」
なぜか日本ではそういう自己制約にはまって生きている人達が圧倒的な多数派じゃないか。
 
私自身が40歳頃まではそういう自己制約に捕らわれていたから良くわかる。
業務は銀行のディーリング業務だったが、自分の資産はほとんど非リスク資産だった。
 
ただし、たまたま好奇心は強かったから、業者と遭遇して、ガツンと一発やってしまった中古マンション投資(1998年)が私にとっては大きな分水嶺だった。一度やってしまったら、世界の見方が変わって、急に世の中の「宝の山、黄金の波」が見えて来たような感じになった。 
 
ただし何でもやればいいわけじゃない。合理的な投資とはどういうことか、ということを考えていろいろ勉強を続けたから、今に至っているわけだ。 
 
現代において投資・資産形成について知識・スキルだけでなく、「できる」という実践感覚を身につけている人は、そうでない人に比べると、ちょっと誇張した言い方をすれば魔法の力を持っているようなものかもしれない。 
 
この力はやはり気をつけて使った方が良さそうだ。妬まれたりすることもあるし、少し前に「ウォールストリート」という魔法の王国が、熱に浮かれて暴走し、世界を凍らせてしまったばかりだからね。
やはり最後は愛に目覚めようか(^_^;)
 
追記:"Let It Go" 日本語の歌詞と松たか子の歌もいい。実にいい!
 
追記:May J  歌はやはりMay Jが上手い。
 
追記:25カ国version
 
追記:
 
追記:製作者らにとっても“Let It Go”は物語制作の転換点だった。
 
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takenakamasaharu/  Yahooニュース個人
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