たけなかまさはるブログ

Yahooブログから2019年8月に引っ越しました。

2017年02月

毎度のロイターコラムです。ただ今配信されました。
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冒頭部分引用:「ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利の直後に私が一番恐れたのは、米国が日本をはじめアジアの同盟国に対する関与を低下させ、それによって生じる地政学的な変化が軍事的な膨張主義を隠そうとしなくなった中国有利に傾くことだった。

しかし、日米関係については安倍晋三首相のアプローチが奏功し、とりあえずは杞憂に終わりそうだ。マティス国防長官に代表される同盟関係を重視する閣僚たちの影響力も、この点でトランプ政権の脱線を食い止める力として働いている。

日本の景気動向も持ち直しの動きが次第に鮮明になってきた。昨年11月に始まった「トランプ相場」と呼ばれるドル高とそれに伴う株価上昇も加わり、日本経済はしばし春の陽気を楽しむ暇ができたと言えるだろう。

ただし、今後4年間を展望すると、2009年を底に始まった米国の景気回復はトランプ政権の後半までには後退局面に転換する可能性が高い。それに伴い日本も再び景気後退と円高・株安となるリスクが高まるだろう。

したがって、私の中期的な投資の基本方針としては、日本株はポートフォリオ上のウエートダウン、ドル建て資産についても為替のヘッジ率の引き上げである。そう考える理由をご説明しよう・・・」

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論考の後半部分の米国経済見通しに関する内容については、2月15日にJCERで行いました講演資料をご参照ください。以下、私のホームページに掲載しました。



雇用形態別雇用者数の12月のデータが出たので、グラフを更新した結果です。

2014年12月の総選挙では民主党をはじめ野党から「安倍内閣は雇用を増やしたというが、増えたのは非正規雇用ばかりだ!」と攻撃されました。しかし2015年から正規雇用も増え始め、結果は図表の通りです。
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野党諸兄は「安倍内閣が正規雇用制度を損なうような政策をしているからだ」と言うような攻撃しましたが、そのような事実は私には見出せません。

当時の民主党は安倍内閣への当てこすりを意図したのでしょうか、選挙キャンペーンで「夢は正社員」というコピーを流しましたね(下に添付)。夢がかなって来ました。共に喜びを分かち合いましょう!(^_^;)

景気の回復にもかかわらず、なぜ2013年に正規雇用が減り、非正規雇用が増えたのでしょうか? 
これは仮説ですが、2012年から14年は日本の段階の世代(生まれが1947年から49年)が65歳になった年です。つまりそれまで正規雇用でやってきた団塊の世代が65歳で引退し、仕事を続ける場合も非正規雇用のステータスになったことが大きく影響しているのではないでしょうか。

もちろん住宅ローンの返済も子育ても終わった65歳以降世代が仕事をする場合、非正規雇用となって給与が下がっても基本的に問題はないでしょう。大学の教員でも60代後半の定年引退後(私立大の場合)も、講義を担当することがありますが、基本的に非常勤講師です。

この点のきちんとした実証は、労働経済学専攻の研究者にやって頂きたいです。


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