たけなかまさはるブログ

Yahooブログから2019年8月に引っ越しました。

2020年06月

ダイヤモンドオンラインへの寄稿論考です。今朝掲載されました。
https://diamond.jp/articles/-/239690

引用:「そもそも、このようなかつてない実体経済と株価動向の乖(かい)離は何によってもたらされたのだろうか。アナリストなどの一般的な見方は、危機対応として発動された量的金融緩和再開による超低金利で、債券市場からあぶりだされた投資資金が株式市場に回っているというものだ。しかし大規模な量的金融緩和は2008年のリーマンショック時にも実行されたが、その時はこのような株価の急速な底打ち反転は起こらなかった。何が違うのだろうか・・・」

図表1

202006 竹中先生2020年6月図解1
図表2
202006 竹中先生2020年6月図解2

(公益財団法人)国際通貨研究所に寄稿した最新論考です。

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 「新型コロナ不況下での米国株価反騰の要因を探る~FRBによる『リスク・プレミアム抑制策』の株価押し上げ効果~」2020年5月29日脱稿 (急いで書いた草稿なので、幾つかタイプミスがあるのはご容赦ください。最終掲載時までに直します<(_ _)>)

冒頭引用:「筆者自身は昨年来、信用循環の観点から米国が2020年に景気後退に移行することを予想しており、それが新型コロナの感染爆発を契機に劇的な形で現れたことに違和感は全くなかったのだが、その後の株価の急激な回復は予想外であった。

本論の目的は、実体経済のかつてない急速な落ち込みの一方で、株価が急速な底打ち・回復を起こした要因を検証可能な方法で特定することである。結論を先に言うと、FRBによる社債の大規模購入、しかも非投資適格の社債までその対象にするというかつてない大胆な市場介入が、流動性の供給という域を超えて、社債のリスク・プレミアムの抑え込みに成功し、投資家層全体の危険回避行動の抑制・反転に大きく寄与したと考えられる。それが急速な株価の底打ち・回復効果をもたらしたのだ。」

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本論の内容や図表を対外的に利用される場合は、著者名と本論文名を引用してください。

なお、本論で株価変動の重要な要因として強調した米国BBB格付けの社債のリスク・スプレッド(=BBB格付け社債利回り-10年物米国債利回り)は、以下のサイトでも見ることができます。
https://ycharts.com/indicators/us_corporate_bbb_bond_risk_premium

自分でデータをダウンロードしてグラフ化や分析をされたい方は、以下のセントルイス連銀のサイトからデータを取るのが便利でしょう。
ICE BofA BBB US Corporate Index Effective Yield 
  10年物米国債利回り 

6月4日、日経新聞「市場点描」に本論考が紹介されました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59927840T00C20A6EN2000/?fbclid=IwAR3HnbrRBHPGtkVNYI5CBq32BACfur8j-C0aYI-qri2cHmN7LU_V9j589sQ   

  

 


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