毎度ダイヤモンド・オンラインへの寄稿です。今朝掲載されました。

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引用1:「投資家の観点から見て、次に起こる重大事はマンションなど不動産価格の下落である。市場流動性の高いREIT(リート:不動産投資信託)価格はすでにパニック的な急落を起こした後、ある程度反発して荒い値動きとなっている。
 しかし現物不動産としてのマンションなどは、流動性が乏しい分だけ下がるときも上がるときも、一般企業の株価やREITに3カ月から6カ月程度遅れて変動することが分かっている。今回は東京の中古マンション価格を対象に、今年年末までにどの程度の下げが予想されるか考えてみよう。」

引用2:「「なんだ4%程度の下落か、たいしたことない」と思うのは早計だ。まず景気動向として「今年6月末に底を打って回復に向かう」というのは比較的楽観的なV字回復シナリオだ。感染爆発の終息が長引き、景気の底打ちが遅れれば、下げ幅はそれに応じて広がっていく。
 ちなみに上記の景気後退の底が今年の6月ではなく12月になった場合は、マンション価格指数の下落(前年同月比)は12月時点で6.4%となる(赤の点線)。
 また当然ながら、マンション価格は個別性が高く、指数の下落が年間4%でも、ほとんど価格の変わらない物件もあれば、10%以上下落するものもある。さらにローンの返済が滞った場合など担保処分の場合は売り手が売り急ぐので、価格は平均よりずっと下がる傾向が強い。資金繰りに行き詰まったマンション・デベロッパーが在庫処分に動く場合は、新築でも当初の公式価格から20%程度のディスカウントがざらに出てくる。」

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竹中正治ホームページ:http://masaharu-takenaka.jp/
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202003 グラフ1
202003 グラフ2