世の人に伝えたいメッセージがあるから本を書いてきた。
だから、そのメッセージをちゃんと受け止めてくれる人がいることは素直に嬉しい。
2月に出版した「なぜ人は市場に踊らされるのか?」(日経新聞出版社)についてアマゾンにある人が書いてくれたレビューはそうした嬉しい気分してくれるひとつだ。
ここに引用させていただく。
★★★★★
基軸通貨である米ドルの地位がゆらぐのではないか、米国型の金融資本主義はやっぱりだめだったのではないか、中国が米国債をたたき売ると米国債と米ドルは暴落するのではないか、などなど、リーマンショック以降に噴出した悲観論が、どうもそうでもないらしい……でもなぜ??? という、日ごろ新聞を読んだりニュースを見たりして感じるモヤモヤを、すっきりきっぱり払ってくれます。
もともと、難しいことをわかりやすく説明してくれる著者ですが、この本でさらに磨きがかかったように感じます。経済学の基本的な理論や、著者のキャリアで見聞きした金融の現場での知識・経験談などを基に、例えば「なぜ米国経済&ドルはそんなにもしたたかなんだ?」という疑問をきれいに解決してくれます。
経済の基本的な仕組みをわかっておくことは、自分の人生を左右する財産形成という視点においても、決して損でも無駄でもなく、むしろわかったほうがトクなんだなぁと、改めて感じた次第です。(とはいえ「どうすれば市場に踊らされている人を出し抜いてもうけられるか」という浅薄な内容では全くありません。むしろ経済学の教科書の副読本として読むといい内容です。念のため)
個人的には『大暴落1929』(J.K.ガルブレイス著、日経BPクラシックス)と合わせて読むと、いろいろなことがつながって、さらに興味深いと感じます。どちらを先に読むかはお好みで。
*****
どこの誰だか知らないけど、ちーさん、ありがとね。