たけなかまさはるブログ

Yahooブログから2019年8月に引っ越しました。

椿山荘の日本庭園、桜はそれほど多くないが、庭園として美しい。夕方に空を見上げるとコウモリが飛んでいるのを見ることもある。都心にもかかわらず、この近辺の森の深さか。6月下旬から7月中旬は庭園で繁殖、自生したホタルが見られる。何年もかけて繁殖と定着に成功したとか。
 
イメージ 1
 
http://www.chinzanso.com/access/  ←椿山荘のサイト
 

神田川沿いなのになぜか「江戸川公園」、江戸川橋交差点から椿山荘まで川の両岸に桜並木びっちりです。
 
イメージ 1
 
週末、満開、天気OKとそろった4月3日、お花見宴会でいっぱいでした。地元の人達が多いためでしょうか、鍋や釜そろえて野外本格宴会のグループが目立ちます。
 
イメージ 2
 
神田川の橋(名前忘れました)からの桜風景、中央に写っているフォーシーズンズ・ホテル椿山荘。ここからの桜景色は一見の価値あり。
川は文京区(左岸)と新宿区(右岸)の境です。江戸川公園については以下サイト参照。
 

4月3日(土曜日)天気も良く、暖かくなり桜満開となりました。
東京の自宅近辺である神田川沿いの桜スポットです。
 
まずは江戸川橋から近い鳩山邸の桜です。鳩山首相が育った邸宅で、今では一般に解放されています。今では観光客がお団体でやってくる「名所」となりました。イメージ 1
 
ただし、邸宅とお庭は有料、大人500円。えっ!それは高いぜ、というわけで中には入りませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2
 
鳩山首相が育ったという邸宅、至る所にハトのデザインがあります。
(続く)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正式には「鳩山会館」と呼ばれています。以下サイトご参照。
 

4月1日、龍谷大学の入学式がありました。

その後40名ほどの新入生にちょっと指導する時間があったので、

「NHKの大河ドラマ、龍馬伝を見ている人、手をあげなさい」と言ったら、
挙手ゼロ。
「ええっ!まさか、坂本龍馬は知っているよね?知っている人、手をあげなさい」
みな手が上がる。

最近の学生は新聞読まないだけじゃなくて、TVもみないんですね。
これじゃメディアも危機感いっぱいになるわけです。

「司馬遼太郎の『竜馬がゆく』文庫本全8巻、長いけど素晴らし歴史小説だから、必ず学生時代に読みなさい!」
これを言いたかったのですが、さて幾人の学生が読んでくれるでしょうかね。

ところでNHKの大河ドラマ「龍馬伝」のおかげの龍馬ブームですが、京都の土産屋にも龍馬が幕末の志士として活躍した地ということで龍馬グッズが並びます。高知県(土佐藩)ではもっとすごいらしい。

龍馬ブームは彼の没後今回で3度目らしい。
司馬遼太郎によると、明治維新後、龍馬は忘れかけられていた。
彼の存在が想起されてブームになったのは、1900年代初頭、日露外交交渉が決裂し、対露戦争不可避となった時だそうです。
大国ロシア相手に勝てるのか?ロシアのバルチック艦隊相手に日本海軍は勝てるのか?
当然のことながら国民の間にも不安心理が広がった時に皇室関係者が流したお話が龍馬の話だったと。(以下は記憶で書きますので不正確です。正確に知りたい方は、「竜馬がゆく」の文庫本第8巻、後書きを読んでください。
 
皇后様の夢に「幕末の志士、坂本龍馬」と名乗る人物が登場し、こう言ったそうな。

「自分は海援隊を作り、日本海軍の楚の構築に尽くしたものである。来る対ロ戦争ではバルチック艦隊との決戦が不可避でご心配であろう。自分はもはやこの世の姿ではないが、加勢致すので、お気持ちを強く持たれよ」とか。

皇后は坂本龍馬の存在を知らなかったが、それを側近に話すと、夢に出た人物の姿はまさに実在した龍馬の姿にそっくりだったと。
これを侍従だか側近だかの何某が世間に伝え、一気に龍馬ブームが広がったといいます。

まあ、でき過ぎたお話で、これを紹介している司馬遼太郎も政府・皇室周辺の土佐藩出身者によるフィクションの可能性もあると言っています。ただ、実際に日露戦争では日本海軍は世界の海軍史上例のないほどの完全勝利をバルチック艦隊相手に成し遂げてしまい、「龍馬の奇跡」はますます勢いを増したわけです。

第2回目のブームは司馬遼太郎の「竜馬がゆく」(1966年)が大ベストセラーになり、2年後にNHK大河ドラマとなって放映された時ですね。私もNHKドラマは見て、覚えています。戦後の焼け野原から高度成長を遂げ、東京オリンピックを実現し、ようやく自信を取り戻し始めた当時の日本人の心を揺さぶり、鼓舞する歴史小説だったと思います。

そして2010年の今のブームが3度目。2008年後半からの不況で経済が閉塞し(目下回復しつつありますが)、政治は政権交代を果たしたものの、どう見ても混迷している状況下、回天維新の時代を拓いた龍馬に憧れる気持ちは、私とて同様です。

あの世の龍馬は今の日本を見て、なんと言うだろうか。
「狭い日本でいじいじせんと、世界に飛び出さんかい」と言うのだろう。
 
ちなみに、史実上は「龍馬」、司馬遼太郎の小説は「竜馬」だそうです。

↑このページのトップヘ