私も取材を受けた日経新聞の田村正之(編集委員)の日経WEB版の記事、私は2ページめに登場する。
 
私が長期の外貨投資にとって市場の為替相場と購買力平価の乖離度を見ることが大切であることを対外的に強調したのは2006年の著書「外貨投資の秘訣」(扶桑社)からだ。当時は円売りキャリーと円安トレンドの最盛期だったが、私は円相場が購買力平価から既に大きく円安に乖離しており、「円安バブル崩壊の時がやがてやってくる」「今は外貨投資なんかするな!」と強調した。外貨投資の本で「今は外貨投資なんかするな」と書いたのは、私だけだろう、と自画自賛している。
 
以来、繰り返ししつこく購買力平価は強調しているので、私の著書をご覧くださった方はご存じだろう。
日経新聞本紙でも2度ばかり「購買力平価」の概念とグラフの紹介が掲載された。
 
「購買力平価、どこで分かるの?」この国際通貨研究所のサイトをご覧いただきたい。
 
「でも外国の株や債券に投資するタイミングと為替の買い時のタイミングが合わない」と考える方がいる。その通りだ。どうする?
 
株や債券の投資タイミングと為替相場のタイミングのずれはFXトレードを利用して簡単に調整できる。具体的な方法は2008年12月の「資産運用のセオリー」(光文社)で説明したから、知りたい方は読んで頂きたい。
実際、それは私が実践している方法だ。私のドル資産(債券と株)はリーマンショック後の円急騰でも、為替損をほとんど回避できている。FXでフルヘッジにしていたからだ。今はヘッジをかなり外した。もう3割ヘッジに過ぎない。