毎日新聞社の週刊エコノミスト(8月31日号)「学者が斬る」に私の論考
「対外不均衡でもドル危機が起こらない理由」が掲載されています。
ご興味のある方、どうぞご購読ください。
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学者って誰のことや?
えっ、ワタシのこと? そうか、大学の先生やっていると一応『学者』って呼ばれるんだね。しかし、気分はエコノミストのまま。
「エコノミスト」と「経済学者」って違うのか?何が違うんだ?
市場や金融の現場を知らずに経済・金融について空理空論をもてあそんでいる、とエコノミストが陰口をたたく相手の先生方が「経済学者」
経済理論をちゃんと勉強せずに、いい加減なことや大雑把なこと言ったり書いたりして、時には大預言までしちゃう連中、と経済学者が悪口を言う相手の方々が「エコノミスト」
ふ~ん・・・でもアメリカではアカデミズムの経済学者でもエコノミストと呼ばれる。
日本のように2種類の人種の間に深い谷間、境界線はない。
実際、アカデミズムの先生がヘッジファンドの顧問やったり、金融機関のエコノミストが大学の先生になったり、双方向の移動が頻繁だからね。それが日本との違い。
また終身雇用の大学の先生はアメリカでは一部だけで、多くは有期雇用で実績次第でバンバン首にもなっちゃう。
反対に、日本の大学の先生は専任教員なら終身雇用が一般的。
さらにアメリカではアカデミズムの先生に対しても、「それって何の役に立つの?」という実践的な需要に応えることが要求される傾向が強い。だからアカデミックな研究をしている先生でも、世間向けに解りやすい著者も書いている人が相対的に多いと思う。P・クルーグマンなんかは代表例でしょう。
日本でもそういう先生方はいるけど、あまり多くはないね。その点、日本の大学の先生はちょっと、あるいはかなり違う。
まあ、ワタシとしては「経済学知らないエコノミスト」って悪口言われないように、ひたすらお勉強、夏休みもお勉強、論文捻り出そうとお勉強、
夏休みの宿題に追われているムスコとムスメに、「おとうさんの方が勉強しているぞお」と言いながらお勉強・・・。
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