米国のエコノミストの会合で、今週の水曜日からワシントンDCに来ています。
 
米国のエコノミストの主流は、米国経済についてやはり2番底シナリオはない、日本のようなデフレにも陥らないと強気です。でも、あんまり君達に強気になられると、ちょっと不安だな。住宅バブルの崩壊だって、そうなるまではまるで強気でいたんだから…。
 
もっとも少数派ながら、「あんまり不確実な根拠で強気になるのはやめようよ」という慎重派もおりました。まあ、健全なカウンターバランスですね。
 
欧州からの参加者は、暗いです。EUの抱えている問題に有効な解決策が見出せない。
ファニーメイのエコノミストさんも元気なかった。
 
アジアからの参加者は私だけですが、中国系アメリカ人のテッドさんが、毎度中国経済についてプレゼンしますが、やはり中国に対するシンパシーが強くて、中国経済の先行きについても強気です。
 
私は、中国で次のバブルが膨張している、米国のQE2がそれを助長するという主張をしましたが、テッドさんはあまり深刻に考えていないようです。米国のエコノミストも、中国のバブルについては認識はありますが、バブル崩壊的な状況になったら世界経済にどういう影響が出るか、まだ真剣に考え始めてはいません…。 もっともバブルがいつはじけるかは、予想困難。私も「おそらく今後数年以内に」としか言えません。