本日5月9日の日経新聞に掲載されている「ETF、価格のズレをつかむ」(田村正之編集委員)の記事は、ちょっと技術的内容だが、ETF投資について対象資産の時価との乖離まで気になる「ちょっと玄人系」の投資家には重要な内容だ。
ちょっと引用しよう。
「株価などの様々な指数に連動して動き、低コストで知られる上場投資信託(ETF)。取引される市場価格と、実質価値である基準価格との間にズレが生じる。
まず図Bで基準価格算出の仕組みを知ろう。国内資産が対象のETFの場合、算出日の対象資産の終値で計算し、夕方に公表する。つまり翌日の取引時間中に見られる基準価格は前日の終値以降の市場の変化は反映されていない。
海外資産はさらに時間差がある。一般に「日中に見られる基準価格は、前々日の海外市場の終値に前日の為替を掛けて算出したもの」(野村アセットマネジメントの田畑邦一シニア・マネージャー)。
つまり基準価格は取引時点の価値をそのまま示してはおらず「経済情勢の変化を織り込んだ市場価格が、基準価格と一致しないのはある意味当然」(日興アセットマネジメントの今井幸英ETFセンター長)。
しかしながら、同じ方向での乖離が継続しがちなのは、乖離の原因が時間差だけではないことを示す。「そのときどきの人気度合いなどが反映されている」(QUICK・QBRの高瀬浩主席研究員)」
引用以上。
誰でもETF価格の乖離が割高な時には買いたくない。ならば割安の時に買えばもうかる確率があがるかというと、相場が下げ局面にある時には割安で買っても相場の下げ自体で損失になるので、そう単純にはいかないだろう。
以前紹介したが、ETFの乖離幅について以下のサイトが一覧にしてくれている。
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