報道されている通りだが、ユーロ圏がやばい、崖っぷちの感じ。
例えば本日のFT記事の一部
 
Eurozone woes hit global stocks
Meanwhile, the fall-out from the sudden resignation of Jürgen Stark, a European Central
Bank board member, continues to rumble on. A replacement has been named,
but Mr Stark’s departure has raised fears that policy disagreementshe was against the
ECB buying eurozone bonds – exemplify the political difficulties in reaching a consensus for tackling the bloc’s budget difficulties.
 
PIIGS諸国の政府債務問題が勃発した時からずうっと同じ問題でどうどうめぐりしている。PIIGS諸国の政府債務のデフォルト懸念→国債価格の下落→欧州の銀行の大損失、自己資本棄損→金融危機という構図。
 
一方、それを回避するための政策対応は面は、ドイツはこの危機に対してコストを負担したくない→ユーロ圏のコンセンサス不能という閉塞。
 
2008年9月にリーマンを破綻させてしまった時は米国政府が「なんで破綻させたんだ。ひどいことになったじゃないか」とずいぶんと責められたが、今度はユーロ圏が危機の引き金に指をかけてしまっている。
 
為替相場についてはユーロはまだまだ下がりそうな気がする。私はユーロ建て資産は一切持っていないが、ユーロ圏が世界経済を道連れに転落するのは困るなあ。
1ユーロ=100円割り込みありそうな感じ。欧州産のワインが安くなるのは、けっこうなんだが・・・・
 
竹中正治HP