1月に東大地震研究所が首都圏直下型M7規模の地震の発生確率を「4年以内に70%」と発表して話題になった。 京大防災研究所は「5年以内に28%」とかなり異なる予想も出している。以下サイト
 
 
専門家の予想がこんなに相違するのは「要するに本当のところはわからん」ということだろうが、自分の人生で一回は必ず起こると覚悟している。 覚悟しているだけじゃなくて、リスクを点検し、できる備えはしておこうと腰を上げた。以下点検項目。
 
1、地震保険:
資産として保有している建物、マンションには全て地震保険を以前からかけている。損害の一部しか取り戻せないだろうが、資産が壊滅するよりはましだ。
 
2、地域分散:
空室リスクの低さを考えるとどうしても都心部のマンションという選択になるが、地域は一応分散している。 日本橋、池袋、新宿、中野、京都
次の大震災までに景気の回復が続いて、市況が良くなったら日本橋の物件は売ってしまおうか。
 
3、円安、株安:
昨年の3.11の後は円高だったが、次回首都圏直下型大震災の場合は、状況次第では円安もあろうか。日本株中心に急落するのはやむを得ない。できれば次の大地震までに景気の回復が続いて株式のポートフォリオを利食いで縮めることができるといいなあ。
 
4、自宅付近での火災、延焼リスク:
私が東京で済む地区(新宿区)は防災指定地域なので、木造住宅はかなり昔から建設不可であり、木造家屋は過去20年で次第になくなり、自宅周囲にはもはや1軒もない。 延焼リスクはミニマムなので、自分で火事を起こさなければ大丈夫だろう。
 
5、自宅倒壊リスク:
築1995年、鉄筋コンクリート3階建て、これならM7だって倒壊することはないと思っている。従って自宅にいる時に地震がおこったら下手に避難するよりも、自宅の屋上から周囲を見て、問題がなければ自宅に籠ることになろうか。
 
6、ライフラインの停止:
水、ガス、電気が最低数日は停止するリスクがある。水は生活用水として22リットル入りのポリタンク2つ買って、備蓄した。飲用水としてペットボトルも2ケース買った。風呂には入れなくなるが、数日は給水車が来なくてもしのげるだろう。 最低限の煮炊きができるように、ポータブルコンロと家庭用ガスボンベを備蓄した。 米は常時から在庫をキープしながら食っているので、まあ1週間はしのげるか。
 
7、家族の行方知れず:
高校2年生の娘は高校まで歩いても30分~40分の距離だから、歩いて帰宅できる。
 
春から中学生になる息子は渋谷の先の中学で、地下鉄通学だ。学校からだと2時間ほど明治通りを北上すれば帰宅できる。問題は地下鉄に乗っている時に地震にあった場合だ。「とにかく地上まで出て避難しろ」とは言ってあるが、どこの駅からの避難、帰宅になるかわからない。
「GPSで位置特定機能付きの携帯電話を持たせよう」と言ったのだが、女房が中学生には携帯電話はまだ早いとか言って合意に至らない。引き続き検討事項。
 
女房は東京の自宅をベースに比較的狭い活動圏だから大丈夫だろう。
 
私の場合は京都に居る時に関東が地震になれば問題ないが、頻繁に東京-京都を往復しているので新幹線に乗っている時に地震に合うと、無事に列車が停止しても、交通が復旧して東京か京都に帰宅できるまで静岡とか愛知で「避難民生活」を余儀なくされる可能性がある。
まあ、命が無事ならよしとしようか。
 
あと何か考え忘れていることはないだろうか???
みなさんも備えましょう。