「自分の気分というものは思い通りにならない」と思っている人は多い。緊張してはいけないと思っても緊張して体がガチガチ、頭の中真っ白になったり、怒りや怨念に捕らわれてイライラすることもある。「勉強しなきゃ・・・」「朝、学校行かなきゃ・・・」と思いながら、身体がだるい、気持ちが重くて、アクションできない。そんな人はたくさんいる。
しかし、わかっている人はわかっているのだが、自分の気分は意識でコントロールすることができる。それをスキル(技)として身につけることもできるんだ。
例えば、気功は意識的な動作を繰り返すことで、自分の気を制御し、不随意な部分全体に意図した効果をもたらす技だ(実は私はある優れた師範について太極拳と気功を10年近くやっていたことがある。師範は解説的なことはほとんど言わなかったが、以下の気功に関する理解は、師範からのヒントと経験を通じて私が会得したものだ)。
気功には沈静系気功と活性系気功がある。
人は緊張が解かれてほっとすると「はあ~」と息を吐くだろ。逆に緊張している時は、呼吸は浅く速くなる。これはほとんど無意識な動作だが、面白いことに呼吸は無意識でもするし(でないと寝ているときに窒息死する)、意識的な動作としてもすることができる。 心臓の動きは全く不随意であるのとは異なる。
沈静系の気功は、これを逆手に利用して、ゆっくりと意識して呼吸し、特に息を吐く動作にポイントをおく。これを何回か繰り返していると、本当に気持ちがリラックスしてくる。
つまり、「緊張が解ける→無意識に息を吐く」 「意識してゆっくりと息を吐く→緊張が解ける」 これは双方向で働くんだ。実際にこれをするときは、ゆっくりとした意識的な身体動作も並行して、できるだけゆっくり息を吐く方ようにするのがポイントだ。
活性系の気功は、逆にリズミカルに四肢を振る動作が有効だ。人間は活性化、興奮すると、手を振ったり、足を踏み鳴らしたりするだろ。だから、逆に意識して手を振り、足をリズミカルに動かすと、気持ちと身体が活性化するんだ。 難しいことはない。私は朝の出勤時には鼻歌を歌いながら、手を前後に振り、地下鉄の駅をひとつ分歩くことにしている。それだけで活性化される。
最近facebookにはまって、これも気分を意識的に制御する手段に使えることがわかった。
1日にひとつか、ふたつ、ビジネスでもスポーツでもなんでもいいから、元気が出るようなポジティブな記事やニュースを見つけたら、facebookに掲載して、やはりポジティブなコメントを自分で書き込むんだ。
友達の掲載も、ポジティブな記事、明るく美しい画像・音楽などを見つけたら、「いいね」をクリックしよう。この「いいね」の相互連鎖が大切だ。 ネガティブな記事や情報はできるだけ避けよう。目障りだったら非表示にしてしまえば良い。
世の中には、困ったことにネガティブ・オーラをむんむんに発散させて、恨みや妬み、もって行き場のない不満をぶちまけている人たちがいる。2チャネルなんてのぞくと、そういうネガティブ・エネルギーがどろどろと渦をまいているだろう。そういうサイトは避けよう。facebookでそういう人達の掲示を見たらきるだけ無視する。非表示にしてしまえ。
そうやってポジティブな情報や、問題があっても建設的に考える、そういう姿勢の情報に対して「いいね」をクリックし合っているうちに、あなたのfacebookはポジティブな相互反応の電脳ネットワークになっていく。つまりポジティブな情報に意識を向けることで、気持ちもポジティブになっていくんだ。
これは「電脳気功」だな。
ポジティブとはどういうことかって?それは自分、他者、その関係を肯定できるということだ。別にお世辞を言ってほめ合うことじゃないよ。お世辞なんか、その背後にはネガティブな感情を隠した化粧のようなものだろ。
例えば、なでしこの活躍に興奮し、「ガンバレ~」と言っているうちに「自分もがんばろう!」って気持ちになるだろ。 ひとりで「ガンバレ~」っていうだけでなく、facebookで「いいね」をクリックし合いながら、みんなで「ガンバレ~」と言っているうちに、「おれ達もがんばろ~」という気持ちになるだろ。これがポジティブな相互連鎖だ。
逆にネガティブな相互連鎖は、たとえば「尖閣列島」の問題で「中国人のバカヤロー」とか「日本人のバカヤロー」って罵倒したり、冷笑したりする連鎖だ。一瞬、鬱憤が晴れるような気がするが、それを繰り返すうちにダークサイドのエネルギーに捕らわれてしまう。
秋葉原で無差別殺人をやった青年は、携帯電話のチャットでも自らはまったネガティブ・ネットワークの中で、ますます深くダークサイドに転落していった。
もちろん、世間の対立を引き起こす問題を考えることも大切だ。だからそういう時はできるだけ「冷静、理性的な情報」を発信しているサイトや掲載をみつけて「いいね」反応しよう。
人間にとって世界とは、自分と世界の関わりに他ならない。その関わり方をポジティブなものにするか、ネガティブなものにするか、それは何に意識を向けるかの選択、その積み重ね、習慣で決まってくる。要するに自分の世界を造るのは自分自身なんだ。
(←ホームページ、リニューワルしました(^^)v)
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