トムソン・ロイター社のコラムへの毎度の寄稿です。
今夕、掲載されました。以下サイト
 
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引用:
3月以降のREIT相場は賃料収入との比較、予定配当利回り、あるいはP/NAV指標(投資口価格/1口当たりの純資産額)など、いずれの指標でみても、ますます割高になっており、その割高度は2007年の前回ピーク時に匹敵するか、それ以上だ。
 
一方で、個別の商業ビルやマンションなどの現物の不動産物件の価格は、統計データで見る限り昨年の水準と比較して今のところ目立った上昇は示していない。
 
REITは商業ビルやマンションなどの賃料収入を主に配当するファンドであり、その資産は収益不動産そのものであるにもかかわらず、REITと現物不動産の間に著しい価格の乖離(かいり)が起こっているのだ。なぜだろうか。
 
同マンション価格指数に対してREIT指数(いずれも前年同月比変化)を6カ月先行させて相関関係を示したのが下の図である。
 
両者の相関係数は0.765とかなり高い(正の相関係数は0から1の値をとり、1の時は完全な比例関係になる)。今回もこの相関関係が働くならば、今後マンションなどの個別の不動産物件価格も数カ月遅れながら上昇が始まることになる(図中の赤線の方向への変化)。
 
実際、不動産業界関係者に話を聞くと、今年に入ってから都心部を中心に不動産投資マネーの動きが明らかに活発化しており、売り手も次第に強気になり始めているという。実体経済の景気回復が持続する限り、今後数カ月のうちに現物不動産価格の上昇がデータでも明瞭に確認できるものになるだろう。」
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追記: 参考サイト
東証REIT指数のチャート 
YahooファイナンスのREIT一覧
 
 
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http://bylines.news.yahoo.co.jp/takenakamasaharu/  Yahooニュース個人