トムソン・ロイター社のコラムへの寄稿、本日夕刻掲載されました。
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引用:「100円台前半のドル円相場は消費者物価指数(総合)で前年比2%、企業物価指数で同7%台のインフレをすでに織り込んでいると推計できる。
これは2008年9月のリーマンショック直前に、国際商品市況の高騰などを背景に一時的にインフレが進んだ時の水準とほぼ同じである。逆に言うと、今後2年間ほどでそうしたインフレ率の実現が日本で見えてこない場合には、ドル円相場は急速な円高への戻りが生じる可能性もある。
行き過ぎるのも相場なので、目先105―110円の円安・ドル高もあるかもしれないが、長期的にはこの水準からのドル投資は「降雨確率80%」にもかかわらず傘を持たずに外出するのと同じだ。そう考えられる理由を説明しよう。」
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追記:5月22日(水曜日)(23日の日本株価急落の前日)のインタビュー記事
最近、予知能力に目覚めた?(^_^;)
引用:「龍谷大学経済学部の竹中正治(まさはる)教授にアベノミクスの先行きを聞いてみた。
「アベノミクス効果が続くかどうかは、“第三の矢”の成長戦略にかかっています。金融緩和、財政出動という第一、第二の矢だけではダメで、規制緩和や自由化などを断行し、第三の矢で日本経済を成長させないと、年内に株価が急落するかもしれません。そもそも株価の予想は本当に難しいもの。大した理由もないのに株価が10%下がるなんてことはざらにありますし、場合によっては25%くらい下がってもおかしくありません」
追記1:5月31日 高島修さんの円安見通し(ロイター)
さて、当たるかな?彼は円ベアー・バイアスが強いですからね。
昨年春には大空振りでしたが、今回は?
後日振り返ってみましょうか。
引用:「前述した「自然為替レート」の概念を用いれば、円相場はまだ割高感を完全払拭したり、ましてやすでに割安化したわけではないことを、論理的かつ容易に海外当局に説明することもできる」
追記2:5月31日 深谷幸司さんも、この先まだまだの円安見通しですね。
引用:「円相場が100円近くまで急速に調整したことは妥当だとしても、この先の円安・ドル高は本来、緩やかとなってしかるべきだろう。・・・・円安を沈静化するのが難しい状況になっているリスクを、為政者および企業サイドも頭に入れておく必要があるのではないか」
追記3:6月6日 田中泰輔さんの円安予想も記録しておきましょうね。
引用:「ドル円は今年末110円、2015年に120円、こんな予想ではもはや誰も驚くまい。アベノミクスで日本市場は様変わりした。しかし円安・株高を急進展させた背景を正しく理解しないと、現状評価も予測も戦略もトンチンカンになる。実は安倍相場も進化しつつある。
足元は日銀の異次元緩和という自ら惹起した突風が手伝って、ホップとステップが同時進行しているかのような状況だ。日本株は「円安+米株高」を超えて上伸し、為替先導型相場から、株高に伴うリスク選好の高まりが円安も促す相乗型相場になっている」
数か月後に私の予想(100円越えからのドル買いはハイ・リスク、ローリターン)と比較してみましょう。
追記4:6月6日 私のコメントを掲載してくれた日経新聞、田村さんの記事も記録しておきます。
追記5:6月10日 おやおや高島君、上に下へとぶれ始めたぞ・・・(^_^;)
引用:「高島氏は、ドルが対円でいったん天井を付けて上昇しなくなると、10円ほど下落する傾向があると指摘、今回の円安局面でのドルの高値が103円台になっているため、93円までの円高方向への調整がいったんあり得ると話した」
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