「幸福の国」という虚構、ブ-タン

今日の日経新聞にブータンの記事が出ていたので気になって調べた。
「幸福の国」「国民幸福度指数:GNH」・・・うさんくさい話だと感じていたが、やはりね・・・の現実
人権を弾圧し、国籍まで奪う国に「国民の幸福」を語る資格はないだろう。
 
そもそも幸福とは個人が己の価値観に基づいて追求するものであり、国家がすべきことは、個人が幸福を追求するに際して必要とされる教育や就労において不公平や差別がなされないことを実現し、守ることだろう。
国家が「国民の幸福」を語り、政策にするなんて、「隠れ全体主義」ではなかろうか<`ヘ´>
 
引用:「(ブータンでは)85年の国籍法の改正と、88年の人口調査をうけて、やがてネパール系住民の多くが、過去にさかのぼって国籍を失うことになり、多くの人々が国を追われたのです。

民主化要求運動に参加したネパール系の人々も逮捕され、のちに逃れました。「伝統文化保護政策」も、習慣がちがうネパール系の人々には、息苦しいものでした。そして、一度ブータンから逃れた人々は、「許可なく国を捨てた」として、ブータン国民ではないとされてしまいました。
 
90年末からブータンを追われたひとびとは、ネパールに避難しました。難民の数は膨れあがり、国連の難民支援機関、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、ネパール政府から要請をうけ、92年初めには大規模な援助活動を行うようになりました。ネパールの南東部のジャングルを開墾して、7つのキャンプがつくられました。

今年(2012年)の2月末までに、ネパールから第三国に移りすんだ難民の数は、すでに6万1000人を突破しました。」
 
 
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