Yahooニュース(個人)に投稿しました。
 
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冒頭引用:「高値更新を続けて来た米国株、「もうバブルだ」「いや、まだバブルではない」とブル&ベアーの議論が盛んだ。筆者自身は昨年9月の時点でトムソン・ロイター社のコラムに次のような「やや警戒が必要」の判断を提供したが、その後も続騰の相場が続いた・・・」(あとはYahooニュースでご覧ください)
 
途中部分引用:「問題はVIX指数が超低位水準にあることだ。述べたとおり、VIX指数の2000年1月以来の平均値は21%だ。そして回帰分析の結果では、1ポイントのVIX指数の上昇は0.9%のS&P500の下落に対応している。この関係性は前回の回帰結果でもほぼ同様だから、比較的安定していると見ていいだろう。(回帰結果は下段の表、参照)
つまり7月16日に11%だったVIXが長期平均値の21%に戻るだけで、株価指数は9%も下落するのだ。」
 
最後の部分引用:「投資の実践的な操作としてはどうすべきか? 米国株について「ここから積極的に買い増す」「パンパンのロング(買い持ち)のままで行く」というのは、私にはバクチ過ぎる投機にしか思えない。逆に「空前の量的金融緩和が生んだバブルだ」とも考えていない。
 
私自身は2012年まで保有していたS&P500指数連動の買い持高のうち、1/3は2013年前半までに利益を確定してキャッシュ化してある。残りの2/3は「中核ポジション」としてずっと保有継続のスタンスだが、今年7月に入ってから中核ポジションの3割程度をめどに、株価指数先物売り持高を組み入れたETNを買う形でヘッジすることにした。ただいまヘッジ持高を分割して積み上げ中であり、目立った反落場面があれば買い戻すつもりだ。
それでは皆様、Good Luck!」
 
追記:降雨確率の50%の意味
 天気予報が「本日午後の降雨確率は50%です」と報じた時に、「なんでえ~、雨が降るか、降らないのか、5分5分ってんじゃあ、わからね~と言っているのと同じじゃねえか」と思う人がいるなら、それは確率的に考え、判断するということが全く理解できていない人だろう。
 
 金融投資の相場現象は、天気の変化よりも(それが人為であるが故に)ずっと不確実かつ厄介である。 しかしそれでもある程度の蓋然性、過去のパターンを利用した確率的な判断ができる(と思える)局面もある。
 
 そうした局面が見えたと思った時に、売りでも買いでも投資の持高を傾斜する、そうでない時はポジションはほとんど動かさない、あるいは目立ったリスクテイクはしないのが私の投資方針であることは、弊著の読者ならご理解頂いていることだと思う。
 
 「ずばり上がるか、下がるか、申し上げましょう」なんてのは、いかさま占い師の類(「いかさま」ではない占い師が存在するとは思っていないが)、そんな連中の言説を頼って右往左往するのは哀れな存在だと申し上げておこうか。
 
追記(7月29日):①WSJ記事
これでは負け犬の遠吠えのバブル論ですね~。
 
②ロイター論考
カレツキー氏、シラー教授のシラーPERを「投資尺度としては全く役に立たない。価値がない」と批判している。まあ、シラー教授もこの指数だけで賢明な投資ができると主張しているわけでもないし、私もひとつの参考指標に過ぎないと思っている。
で、カレツキー氏自身は現下の米国株価、どう判断しているのか?
「イエレンFRB議長が示しているように(そしてそれはまさにわたしの考えでもある)、株価の最高値が根拠なき熱狂の証拠か、それとも単に緩やかな景気回復に対する合理的な反応かは、時が過ぎないとわからない」
あれれ、それじゃあシラーPERと同様に無価値な情報ですね・・・・(^_^;)
最高値の判断は不能でも、割高・割安の蓋然性程度は示してくれないとね。
 
追記(7月31日):Yahoo Finance掲載の記事  ちょっと気にとめておこうか↓
“There have been only two instances when the NYSE Tick and stock prices diverged radically,
and that was in the first quarter of 2000 and the third quarter of 2007. The third time was April
of 2014,” Cook says.
In simple terms, as stock prices have gone higher, the NYSE Tick has moved lower.
This divergence is an extremely negative signal, which is why Cook believes the market is losing
energy.
Cook predicts that within 12 months, the market will suffer a 20% or greater
pullback.
 
追記(8月5日)WSJ記事(日本語)
記事引用:「過去45年間にわたり米株式市場は、3つの警告サインが同時に点灯するたびに20%以上下落してきた。 過去1週間の売りによって、年初来のダウ工業株30種平均指数がプラスからマイナスに転落したが、この3つが現在すべて点灯しているのは注目される。
 
 これら3つのシグナルは、1)過剰なまでの強気ムード、2)株価収益率(PER)のような指標にみられる顕著な株価の過大評価、そして、3)市場部門ごとのパフォーマンスの極端な乖離(かいり)--だ。
 
 ニューヨークの投資コンサルタント会社マーケット・エクストリームのヘイズ・マーティン社長によると、これらのシグナルが一緒に点灯したのは、1970年以降6回あるという。同社は主として市場の大きな転換点を研究している。」
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