雇用形態別雇用者数の12月のデータが出たので、グラフを更新した結果です。
2014年12月の総選挙では民主党をはじめ野党から「安倍内閣は雇用を増やしたというが、増えたのは非正規雇用ばかりだ!」と攻撃されました。しかし2015年から正規雇用も増え始め、結果は図表の通りです。
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野党諸兄は「安倍内閣が正規雇用制度を損なうような政策をしているからだ」と言うような攻撃しましたが、そのような事実は私には見出せません。
当時の民主党は安倍内閣への当てこすりを意図したのでしょうか、選挙キャンペーンで「夢は正社員」というコピーを流しましたね(下に添付)。夢がかなって来ました。共に喜びを分かち合いましょう!(^_^;)
景気の回復にもかかわらず、なぜ2013年に正規雇用が減り、非正規雇用が増えたのでしょうか?
これは仮説ですが、2012年から14年は日本の段階の世代(生まれが1947年から49年)が65歳になった年です。つまりそれまで正規雇用でやってきた団塊の世代が65歳で引退し、仕事を続ける場合も非正規雇用のステータスになったことが大きく影響しているのではないでしょうか。
もちろん住宅ローンの返済も子育ても終わった65歳以降世代が仕事をする場合、非正規雇用となって給与が下がっても基本的に問題はないでしょう。大学の教員でも60代後半の定年引退後(私立大の場合)も、講義を担当することがありますが、基本的に非常勤講師です。
この点のきちんとした実証は、労働経済学専攻の研究者にやって頂きたいです。
近著「稼ぐ経済学~黄金の波に乗る知の技法」(光文社)2013年5月20日