やらなくてはならないことがわかっているのに、なぜこうも先延ばしばかりして、自滅する学生諸君が多いのか・・・・を考えていたら、この本に出会った。ちょっと古い本だが、優れ本だ。
「グズのひとにはわけがある」(It's About Time! The 6 Styles of Procrastination and How to
Overcome Them) リンダ・サパディン、ジャック・マガイヤー、文芸春秋、1998年(文庫本は2002年) リンダ・サバディンはアメリカNYの臨床心理学者, Procrastinationとは「やるべきことを先送りする」症候群=グズと訳されている。
この本の各タイプの記述を読むと、「いるいる、あの人、この人、これだあ~」と次々に脳裏に浮かぶ。
グズ=「先延ばし症候群」には以下の6類型ある。
診断方法、処方箋も書かれている。
ただし治すためには自己変革を決意する意思が必要、薬はない、あたりまえだけどね。
1「でも、完璧にしたい」完全主義タイプ
2「でも、あんな面倒なことをするのは嫌だ」夢想家タイプ
3「でも、本当に大丈夫か不安でたまらない」心配性タイプ
4「でも、なぜ私がしなければならないんだ」反抗者タイプ
5「でも、ギリギリまでやる気になれない」危険好きタイプ
6「でも、ほかにもすることが多過ぎて」抱え込みタイプ
診断方法、処方箋も書かれている。
ただし治すためには自己変革を決意する意思が必要、薬はない、あたりまえだけどね。
1「でも、完璧にしたい」完全主義タイプ
2「でも、あんな面倒なことをするのは嫌だ」夢想家タイプ
3「でも、本当に大丈夫か不安でたまらない」心配性タイプ
4「でも、なぜ私がしなければならないんだ」反抗者タイプ
5「でも、ギリギリまでやる気になれない」危険好きタイプ
6「でも、ほかにもすることが多過ぎて」抱え込みタイプ
治すための要点は、action & priorityと理解した。逆にaction & priorityのしっかりしている人は、グズ症候群には陥らない。優先順位を付けて、一定の期間で実現可能な目標を設定し、そのために作業する。成功したら、自分を誉め、成功しなかったら反省して、目標や作業内容を修正する。それを繰り返すことができるようになれば、治る。
「努力してみよう」あるいは「努力してみます」なんて意識の状態ではダメのうち、「するか、しないかのどちらかだ」と言う。その通りだ。
またグズ症候群に陥る多くの人は、少年・少女期の家庭環境の影響が大きいと分析されている。
そこでマザーテレサの言葉を思い出した。
「考えること(思考)は大切です。
思考は言葉になります。
言葉は行動になります。
行動は習慣になります。
習慣は性格になります。
性格はあなたの運命になります。」
逆に言えば、思考と意識を変えれば、性格と運命も変えられる。
実にシンプルで、同時に難しいんだけどね。
ところで本書の診断法によると私には「グズ症状」はない。
中学2年生頃からだろうか、期末試験でも宿題でも、予定されていること、起こり得ることへの準備を早め早めにしないと気がすまない、安心できない性格になった。今でも引き受けた原稿は締め切りの数日前には完成して提出してしまう。引き受けた講演の資料も数日前には完成している。
とりわけつまらない仕事はさっさと効率的に片付けて、本当にやりたいことの時間を確保しようとする性分=習慣が身についている。なぜそうなったか? わからん・・・しかしそのおかげで今の自分があることは間違いない。
(←ホームページ、リニューワルしました(^^)v)
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