たけなかまさはるブログ

Yahooブログから2019年8月に引っ越しました。

タグ:その他教育

なんと簡潔で力強いスピーチだろうか。
16歳とは思えない自信と気迫に満ちている。
今朝のNHKBSで見て感嘆した。

女性の教育を受ける権利を主張してタリバンに撃たれて重傷を負ったパキスタンの少女Malalaが国連でスピーチを行なった。
きっとパキスタン、イスラム社会を変革するリーダーに育つだろう。(動画は以下のサイトで)
http://www.aljazeera.com/video/asia/2013/07/20137126351897418.html

quote:"The terrorists thought that they would change my aims and stop my ambitions but
nothing changed in my life, except this: weakness, fear and hopelessness died. Strength, power
and courage was born.
Let us pick up our books and pens. They are our most powerful weapons. One child, one teacher,
one pen and one book can change the world. Education is the only solution."
 
full text
将来パキスタンやイスラム圏の人々が過去をふり返った時に、これは伝説的なスピーチとして記憶に残るのではないか・・・・そんな予感を抱かせるものだった。
 
マララの展開には古今東西人々を感動させてきたヒーロー・ヒロイン・ストーリーの基本要素がそろっている。「非道に対する抗議→悲劇に見舞われる→死の淵をさまよう→パワーアップして復活する」 このスピーチ、その場で直に聞いていたらきっと私は涙が止まらなくなったと思う。

教育を受ける権利のために文字通り命がけで闘う少女がいる一方で、
日本を含む先進国では、なんと多くの若者が学ぶことの価値に目覚めぬまま無為に過ごしていることか・・・・・・(-_-;)
 
***
新著「稼ぐ経済学~黄金の波に乗る知の技法」(光文社)2013年5月20日発売中
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takenakamasaharu/  Yahooニュース個人

本日の日本経済新聞の1面「新卒ニート3万人」の記事は、大学生自身やその親、さらに私のような大学教育関係の人間にとっては気になる内容だ。こういう時は記事の元になった調査レポートを見るに限る。インターネットで検索すれば簡単に省庁のサイトからオリジナル・レポートが読めるので、なんとも便利な時代だ。
 
学校基本調査、平成24年度速報
 
一番気になる大学卒業生の分布データを以下に掲載しておこう(クリックすると大きくなります)。
2012年3月に大学を卒業した56万人の内訳は以下の通り。
大学院などへの進学者11.8%
正規の就職者60.0%
就職も進学もしていない15.5%
非正規雇用+一時的な仕事=7.4%
その他5.3%
 
就職も進学もしていない15.5%、86.6千人のうち、進学準備中が3.6千人、就職準備中(シュウカツ中)が49.4千人、その他が33.5千人で、この「その他」がニートとして認識されているわけだ。卒業生に占める比率では約6%。ニートという目標喪失・無気力状態の若者は少ないに越したことはないが、これが多いと見るか、どうか?
 
昔と違って生まれた子供の50%余りが大学に入学する時代だ。100人のうち6人が社会への適応努力を放棄している状態というのは、望ましいことではないが、私の大学での実感から言うと、違和感がない。救い難いほど無気力化している学生が、その程度存在しているからだ。 
 
まあ、それとこうしたニート層が増えているかどうかについては、時系列のデータが開示されていないのでわからないが、その母体となる「就職も進学もしていない層」の比率は2002年まで遡る限り、景気の波で多少伸び縮みしているが、傾向として増えてはいない。その層が一番多かったのは、ITバブル崩壊の世界不況の直後の2012年卒業年次であり、全体の21.7%(118.8千人)だった。
 
しかし学生諸君に対しては、進学と正規就職合計で72%に過ぎず(2012年)、つまり10人に3人は「不本意な状態」のまま卒業しているという事実を真剣に受け止めて欲しい。進学と正規就職合計の比率は過去10年で最も就職状況の良かった2008年卒業年次(リーマンショック前)でも82%だ。つまり10人に2人は不本意状態の卒業だった。
 
これについても私の実感を言えば、景気の善し悪し、就職環境の善し悪しと関わりなく、10人中2~3名程度は大卒として就職できるに足る状態に達していないということであり、残念ながらやはりこれも実感として違和感がない。
 
竹中正治HP
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やらなくてはならないことがわかっているのに、なぜこうも先延ばしばかりして、自滅する学生諸君が多いのか・・・・を考えていたら、この本に出会った。ちょっと古い本だが、優れ本だ。
 
「グズのひとにはわけがある」(It's About Time! The 6 Styles of Procrastination and How to
Overcome Them) リンダ・サパディン、ジャック・マガイヤー、文芸春秋、1998年(文庫本は2002年) リンダ・サバディンはアメリカNYの臨床心理学者, Procrastinationとは「やるべきことを先送りする」症候群=グズと訳されている。
 
この本の各タイプの記述を読むと、「いるいる、あの人、この人、これだあ~」と次々に脳裏に浮かぶ。
グズ=「先延ばし症候群」には以下の6類型ある。
診断方法、処方箋も書かれている。
ただし治すためには自己変革を決意する意思が必要、薬はない、あたりまえだけどね。

1「でも、完璧にしたい」完全主義タイプ
2「でも、あんな面倒なことをするのは嫌だ」夢想家タイプ
3「でも、本当に大丈夫か不安でたまらない」心配性タイプ
4「でも、なぜ私がしなければならないんだ」反抗者タイプ
5「でも、ギリギリまでやる気になれない」危険好きタイプ
6「でも、ほかにもすることが多過ぎて」抱え込みタイプ
 
治すための要点は、action & priorityと理解した。逆にaction & priorityのしっかりしている人は、グズ症候群には陥らない。優先順位を付けて、一定の期間で実現可能な目標を設定し、そのために作業する。成功したら、自分を誉め、成功しなかったら反省して、目標や作業内容を修正する。それを繰り返すことができるようになれば、治る。 
 
「努力してみよう」あるいは「努力してみます」なんて意識の状態ではダメのうち、「するか、しないかのどちらかだ」と言う。その通りだ。
 
またグズ症候群に陥る多くの人は、少年・少女期の家庭環境の影響が大きいと分析されている。
 
そこでマザーテレサの言葉を思い出した。
「考えること(思考)は大切です。
思考は言葉になります。
言葉は行動になります。
行動は習慣になります。
習慣は性格になります。
性格はあなたの運命になります。」
 
逆に言えば、思考と意識を変えれば、性格と運命も変えられる。
実にシンプルで、同時に難しいんだけどね。
 
ところで本書の診断法によると私には「グズ症状」はない。
中学2年生頃からだろうか、期末試験でも宿題でも、予定されていること、起こり得ることへの準備を早め早めにしないと気がすまない、安心できない性格になった。今でも引き受けた原稿は締め切りの数日前には完成して提出してしまう。引き受けた講演の資料も数日前には完成している。
 
とりわけつまらない仕事はさっさと効率的に片付けて、本当にやりたいことの時間を確保しようとする性分=習慣が身についている。なぜそうなったか? わからん・・・しかしそのおかげで今の自分があることは間違いない。
 
竹中正治HP
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今日の日本経済新聞聞に掲載されていた幼稚園から大学までの教育費の樹形図です(facebookで繋がっている方には今日の朝、流しました)

これから子供を産んで育てる若い世代に参考になるでしょう(私も娘が高3、息子中1ですから、まだ子育て過程ですが)。

進学塾や模擬試験などの費用はこれにさらに加わります。記事によると平均的に「高校受験で約60万円、大学受験で約100万円」だそうです。

今の学生諸君は、これを見て、教育費を出してくれる「親の有難さ」を感じてくださいね(^_^;) 
その分、しっかり勉強してや~。

ちなみに私は小学校から大学までの全部公立(区立、区立、都立、国立)で、樹形図のもっとも安上がりコースでした。税金取り戻したようなものです。
 
竹中正治HP
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