たけなかまさはるブログ

Yahooブログから2019年8月に引っ越しました。

タグ:地震

1月に東大地震研究所が首都圏直下型M7規模の地震の発生確率を「4年以内に70%」と発表して話題になった。 京大防災研究所は「5年以内に28%」とかなり異なる予想も出している。以下サイト
 
 
専門家の予想がこんなに相違するのは「要するに本当のところはわからん」ということだろうが、自分の人生で一回は必ず起こると覚悟している。 覚悟しているだけじゃなくて、リスクを点検し、できる備えはしておこうと腰を上げた。以下点検項目。
 
1、地震保険:
資産として保有している建物、マンションには全て地震保険を以前からかけている。損害の一部しか取り戻せないだろうが、資産が壊滅するよりはましだ。
 
2、地域分散:
空室リスクの低さを考えるとどうしても都心部のマンションという選択になるが、地域は一応分散している。 日本橋、池袋、新宿、中野、京都
次の大震災までに景気の回復が続いて、市況が良くなったら日本橋の物件は売ってしまおうか。
 
3、円安、株安:
昨年の3.11の後は円高だったが、次回首都圏直下型大震災の場合は、状況次第では円安もあろうか。日本株中心に急落するのはやむを得ない。できれば次の大地震までに景気の回復が続いて株式のポートフォリオを利食いで縮めることができるといいなあ。
 
4、自宅付近での火災、延焼リスク:
私が東京で済む地区(新宿区)は防災指定地域なので、木造住宅はかなり昔から建設不可であり、木造家屋は過去20年で次第になくなり、自宅周囲にはもはや1軒もない。 延焼リスクはミニマムなので、自分で火事を起こさなければ大丈夫だろう。
 
5、自宅倒壊リスク:
築1995年、鉄筋コンクリート3階建て、これならM7だって倒壊することはないと思っている。従って自宅にいる時に地震がおこったら下手に避難するよりも、自宅の屋上から周囲を見て、問題がなければ自宅に籠ることになろうか。
 
6、ライフラインの停止:
水、ガス、電気が最低数日は停止するリスクがある。水は生活用水として22リットル入りのポリタンク2つ買って、備蓄した。飲用水としてペットボトルも2ケース買った。風呂には入れなくなるが、数日は給水車が来なくてもしのげるだろう。 最低限の煮炊きができるように、ポータブルコンロと家庭用ガスボンベを備蓄した。 米は常時から在庫をキープしながら食っているので、まあ1週間はしのげるか。
 
7、家族の行方知れず:
高校2年生の娘は高校まで歩いても30分~40分の距離だから、歩いて帰宅できる。
 
春から中学生になる息子は渋谷の先の中学で、地下鉄通学だ。学校からだと2時間ほど明治通りを北上すれば帰宅できる。問題は地下鉄に乗っている時に地震にあった場合だ。「とにかく地上まで出て避難しろ」とは言ってあるが、どこの駅からの避難、帰宅になるかわからない。
「GPSで位置特定機能付きの携帯電話を持たせよう」と言ったのだが、女房が中学生には携帯電話はまだ早いとか言って合意に至らない。引き続き検討事項。
 
女房は東京の自宅をベースに比較的狭い活動圏だから大丈夫だろう。
 
私の場合は京都に居る時に関東が地震になれば問題ないが、頻繁に東京-京都を往復しているので新幹線に乗っている時に地震に合うと、無事に列車が停止しても、交通が復旧して東京か京都に帰宅できるまで静岡とか愛知で「避難民生活」を余儀なくされる可能性がある。
まあ、命が無事ならよしとしようか。
 
あと何か考え忘れていることはないだろうか???
みなさんも備えましょう。
 
 

ユーチューブでこんな映像が流れています(以下サイト)。
アメリカ軍が展開している大震災救援活動、Operation Tomodachiです。
 
だれが映像を作ったんだろうか。米軍の協力を得て作成されたプロパガンダ映像でしょうか。
それでもここは素直に感謝しておこうか。
 
「やったらやっただけの効果はあげる」私はそういうアメリカの考え方って、嫌いじゃありませんから。
それに米兵だってアフガニスタンでゲリラ相手に戦争するよりは、こういう仕事の方が嬉しいでしょ。
 
追記:
このYou Tube動画、face bookにも掲載したのに誰も「いいね!」と言ってくれません(^_^;)
やはりプロパガンダ臭すぎますかね・・・。
 

以下のEメール文は、東電福島第2原発の所員(女性)から私の友人の栗原潤氏(ハーバード大学ケネディースクール、シニア・フェロー)に届いたものです。栗原氏からの今朝のメールで知りました。
書いたご本人がURLでの公開を許容されているので、全文を掲載致します。
名前は栗原氏のご判断で伏しています。
 
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今日の朝方 発電所から避難させられ福島の親戚の家で家族と合流しました。
とりあえず私は無事です。
 
お前だけは安全な所へ…と言われ泣きながら企業さんの車で発電所をあとにしました。
 
本当にこのような事になってしまい本当に申し訳ありません。
東電はすごく叩かれてる…
でも逃げずに命懸けで作業を続けてるのも東電です。
どうか非難しないで下さい。
 
私も東電の社員として福島第二原発の所員として昨日まで現場対応にも参加してました。
 
大津波警報で夜中の3時足元も見えないまま死ぬ覚悟で海の目の前での復旧作業…
冷却機能のある機械は海側のため津波でやられてしまいなんとか復旧しようとみんな必死でした。
みんな疲労と戦いながら足を引きずりながら作業にあたっていました。
冷却機能を復旧できなければ第二原発も第一原発のような爆発が起きていました。
それを防いで全号機冷温停止させたのも東電です。
発電所を見捨てて逃げればこんな状況では済まされません。
逃げずに立ち向か っているんです。
津波の影響は想像を遥かに超えていました。
地震だけであれば第一原発の爆発も起きなかったんです。
 
みんな自分の命を顧みず 停止する作業に全うしてます。
多々噂があるけど避難勧告の圏外にいれば健康に影響ある程浴びる可能性は低いです。
 
健康に影響がある程浴びるのは発電所で頑張ってる作業員のみんなです。
殆ど寝ず食わずで現場に行っています。
噂に左右されず 避難勧告圏外へ避難して外気になるべく触れないようにして下さい。
 
彼氏は今もずっと発電所で夜勤を続けてます。
今はただ皆の安全を祈るしかできない…。
一番怖いのは発電所で作業している皆です。
逃げずにそれに立ち向かっているのは東電と関係企業さんです。
 
家族との連絡がつかない人もたくさんいるけど現場へ向かい作業をしてます。
 
それだけは忘れないで下さい。
一人でも多くの人に知って欲しい。
悪用防止の為コピーではなくURL公開して下さい。
発電所のみんなは逃げずに今も戦っています。
住民の 皆様には不安な思いをさせて大変申し訳なく思っています。
誹謗中傷 覚悟の上で名前も載せます。
皆を守る為自分の命と引き換えに今も作業をしている人がいます。
 
こんな状況ですが 自分の命を顧みず立ち向かっているみんなを見て
一緒に復旧作業に当たることができて 東電社員であること 福島第二原発所員であることを誇りに思います。
 
東京電力
福島第二原子力発電所
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Last Defense at Troubled Reactors: 50 Japanese Workers
 
kimさんがコメント欄で紹介してくれたNY TIMESの記事です。同様の記事はCNNでも報道されたようです。
福島原発事故の貴社会見では、報道陣が会社側の報告者をつるし上げるような質問や発言を繰り返しているのにうんざりしました。攻撃的な質問をすることで正義の使者にでもなっているつもりなんだろうか。
 
現場の社員は不眠不休で奮戦しているのだと思う。どうしてそれを報道するのが外国のメディアであって、日本のメディアにはそれがないんだ。<`ヘ´>
 
これほどの危機時なのに東電社長の存在感が全然伝わってこないのも、不満だ。
謝罪をしろと言っているのではない。枝野官房長官ばかりが聞き伝えで説明を繰り返しているが、東電の社長が直接繰り返し説明してくれてもいいじゃないか。 
やはり株式会社とは言え、地域独占の親方日の丸企業の体質だろうか。
 
頼みの綱は、現場で賢明な対処をしている社員諸兄だ。頑張ってください。原発と日本の未来はあなた方の肩にかかっている。
 

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